2015年11月13日

第77回映画批評 『ウエスト・サイド物語』を音楽と共に延々と語る1時間(前編)

第77回の映画批評は、ちょっと特別編!ミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』です。
現在、投票期間中のワッシュさんの恒例企画「音楽映画ベスト10」に参加したのですが、
そのテンションのまま、個人的な音楽映画ベストオブベストである本作を批評してみました。
また、折角音楽映画として語るので、音楽を所々で演奏しながら話しています。
トランペットとピアノを片手に映画批評する奴は多分史上初だろうな……。
基本的に好きな映画についてベラベラ喋ってるだけなんですが、本作は好きな方は是非!
ちなみに後半はコチラです。
ご意見、ご感想、アドバイス等がございましたらメールアドレスまで宜しくお願いします。



※音質を下げないために今回は前後編に分けました。また、所々にノイズが入っているのでご了承下さい。


批評の中で詳しく話している名オープニングシーン「Prologue」です。
posted by 民朗 at 17:28| 映画批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月10日

民朗の音楽映画ベスト10

既に投票が始まっている、ワッシュさんの毎年恒例企画【音楽映画ベストテン】に今年も参加いたします。以下が私のベストテンです。Podcastで度々お話ししている通り、私は音楽がとても好きでして、音楽映画というジャンルにはやっぱり拘りを持っています。
そんな訳で、今回のベストは結構気合入れて選び抜きました。……でも実際に選んでみたらかなりメジャー作品ばかり、でもどれも本当に本当に愛している作品ばかりです。
それではどうぞ。

1.ウエスト・サイド物語(1961年/監督:ロバート・ワイズ)
2.くちびるに歌を(2014年/監督:三木孝浩)
3.4分間のピアニスト(2006年/監督:クリス・クラウス)
4. 8 Mile(2002年/監督:カーティス・ハンソン)
5.ブルース・ブラザーズ(1980年/監督:ジョン・ランディス)
6.雨に唄えば(1952年/監督:ジーン・ケリー)
7.アマデウス(1984年/監督:ミロス・フォアマン)
8.ブラス!(1996年/監督:マーク・ハーマン)
9.ファンタジア(1940年/監督:ベン・シャープスティーン)
10.屋根の上のバイオリン弾き(1971年/監督:ノーマン・ジュイソン)

次点(おまけ). ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年/監督:ラース・フォン・トリアー)

選定した理由として、「音楽映画」と銘打っているので、先ず音楽が素晴らしいと思う映画を選びました。ミュージカル、音楽映画では他にも『レ・ミゼラブル』や『オズの魔法使』、『マイ・フェア・レディ』、『メリー・ポピンズ』、『スクール・オブ・ロック』等々、好きな作品は挙げればキリがありませんが、(飽くまで個人的に)歌唱力や演奏力を考慮した結果、選外としました。
それではいかに短評をば。

1.ウエスト・サイド物語(1961年/監督:ロバート・ワイズ)


私の音楽の趣向を決定した作品。そういう意味では最も人生で影響を受けた作品かも知れません。中学生の頃に、名曲『Mambo』のユーアン・レイシーのトランペット・ソロを聴いていなければ、ハイノートプレイヤーに憧れることもなければ、その後ジャズに転向することもなかったでしょう。
また、今でこそミュージカル映画の古典とされていますが、実は、@ダンスが多いミュージカル映画なのに難解な変拍子・目まぐるしい転調が続くL・バーンスタインによるスコア、Aミュージカル映画なのに煌びやかではなく汚い町並みやセット・暗く重いストーリー、Bスター俳優を起用しないキャスティング等々、実にアヴァンギャルドな作品です。嗚呼、何時間でも語りたい!!

2.くちびるに歌を(2014年/監督:三木孝浩)

「人は何のために演奏するのか、演奏すべきなのか」を描き出した傑作。もうね、音楽を演奏している身からすると、「よくぞ仰って下さった!」と叫びなくなる程に感情移入してしまいました。そうだよ、‟誰かの幸せのために演奏したい”んだ!
以前にした批評はコチラ

3.4分間のピアニスト(2006年/監督:クリス・クラウス)

今年話題になった音楽映画『セッション』は「ラスト9分19秒の衝撃!」というフレーズが見られましたが、音楽映画が演奏シーンをハイライトにしていることは良くあることです。その中でも私の最も心に残っているのが、本作の終盤の演奏シーン。
主人公は最後の4分間の演奏に全てを懸ける。その演奏が終われば自分は刑務所に戻らなければいけない(ややネタバレですが主人公は脱獄してピアノコンテストに出場する)。それでも、自分の存在そのものを表現するために演奏するのです。それは誰のためでもない、自分のためだけの演奏です。でも、そういう演奏こそが聴く者の心を鷲掴みにするのだと思います。

4. 8 Mile(2002年/監督:カーティス・ハンソン)

音楽とは反逆の歴史です。確かに美しい旋律で人を幸せにするのも素晴らしい音楽の一面ですが、人が何かに反抗したくなる、メッセージを投げかけたくなる時に、人は声を上げて歌わずにはいられない。白人社会の底辺で暮らす主人公が、自分の声のみで自分の生きる世界と戦う、その格好良さったらない。

5.ブルース・ブラザーズ(1980年/監督:ジョン・ランディス)

最早、伝説と化しているサタデー・ナイト・ライブから発生したバンド「ブルース・ブラザーズ」、その映画化作品。全編に渡り流れるブラックミュージックに否応にもテンションがガン上がりしてしまいます。初めて見たとき「こんな楽しい映画があるのか!」と驚愕しました。今年、リバイバル上映で映画館で観れました。やったー!!

6.雨に唄えば(1952年/監督:ジーン・ケリー)

何かあって落ち込んだ時の対処法、ストレスの解消法は誰しもあると思いますが、私は『雨に唄えば』を観ることがとても多いです。とにかくハッピーな気持ちにさせてくれるロマンチック・コメディの傑作。楽曲良し、ダンス良し、コメディ演出良し、テンポ良し、と正にミュージカルの王道にしてお手本の様な作品。

7.アマデウス(1984年/監督:ミロス・フォアマン)

もう音楽映画の傑作として有名過ぎるので説明不要ですが、モーツァルトとサリエリの確執を描いた重厚な人間ドラマ。サリエリは天上の音楽を求めるも、神は軽薄で下品な性格のモーツァルトに才を与えたもうた。それに対するサリエリの呪詛には共感すると同時に震える。世のすべての凡人にとって福音であり、引導にもなり得る傑作。

8.ブラス!(1996年/監督:マーク・ハーマン)

イギリスの炭鉱夫で構成されるブラスバンドを描いた音楽映画。日本の『フラガール』等、厳しい労働環境で生きる人々が何かに打ち込んで、希望を掴んでいく作品は多いですが、本作が凄いのは音楽の素晴らしさを強く描いておきながら、その素晴らしい演奏であっても暮らしは良くならない、何の解決にもならない、ということを冷酷に示している所だと思います。それでも炭鉱夫たちは最後にエルガーの名曲「威風堂々」を高らかに演奏するのです。数多くの音楽映画の中でも秀でた演奏シーンだと思います。

9.ファンタジア(1940年/監督:ベン・シャープスティーン)

去年の「アニメ映画ベスト」に選んだ時にも書きましたが、昔観た時に余りの音楽とアニメーションの美しさに自然に涙が出てきた経験は今でも忘れません。クラシックとアニメーションの融合はアニメ黎明期から試みられてきましたが(というか昔はクラシックを使うのがスタンダードだった)、本作はその歴史の中でも最高峰の一つだと思っています。

10.屋根の上のバイオリン弾き(1971年/監督:ノーマン・ジュイソン)

各国言語で上演されているミュージカルなので、楽曲が素晴らしいのは当たり前。このミュージカルで美しいなぁと思うのは、その牧歌的で明るい楽曲と、ユダヤ人の苦難の歴史が、不思議と違和感なく同居している所です。戒律が厳しいユダヤ教と、その宗教から若者が離れていく、移り行く時代の流れの哀しみを描いている、普遍的なストーリーも素晴らしい。

次点(おまけ). ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年/監督:ラース・フォン・トリアー)

泣く泣く10選から外した異色ミュージカル。観た後に落ち込む映画御三家の一つとして有名ですね(他の二つは大抵『ミスト』と『レクイエム・フォー・ドリーム』)。
この映画の音楽の使い方が本当にすごいなと思うのは、主人公が現実から逃避する逃げ場として音楽を使っていることですね。もう、本当に人生のどん底に主人公ははまり込んで行くのですが、それでも主人公には音楽が残っていた、と言うより音楽しか彼女には残っていなかったという皮肉。音楽の素晴らしさと悲しさを同時に描いた作品だと思います。

以上!
posted by 民朗 at 23:28| ランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月08日

第76回映画批評 『バクマン。』は映画の❝邪道❞ではなく❝王道❞!

第76回の映画批評は、異色少年漫画だった漫画の実写化作品『バクマン。』です。
週刊少年ジャンプの内情を描いていた原作をどう映画化したのか?
原作漫画の特徴と映画版の特徴を比較してお話ししました。
今回は全体的にベタ褒めムード!こういう批評の回は話してて楽しいですね。
オープニングではマーベル・スタジオの最新作『アントマン』について話しています。
ご意見、ご感想、アドバイス等がございましたらメールアドレスまで宜しくお願いします。




posted by 民朗 at 22:25| 映画批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月15日

第75回映画批評 『天空の蜂』 名作小説のメルトダウン

第75回の映画批評は映像化不可能と言われた小説の映画化『天空の蜂』です。
多作な東野圭吾の作品の中でも、かなり問題作として知られる作品を
あの(一部の)映画ファンからの嫌われ者、堤幸彦は一体どう料理したのか?
折角なので東野圭吾作品とミステリ小説の系譜についても話してみました。
因みに映画本編について話し出すのは批評が始まって40分後……。
いつもの寄り道に興味が無い方は飛ばして聴いてください。毎回ダラダラ話して済みません 汗。
オープニングは中々泣けるオタク映画『ピクセル』について話しています。
ご意見、ご感想、アドバイス等がございましたらメールアドレスまで宜しくお願いします。



posted by 民朗 at 22:37| 映画批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月10日

第74回映画批評 『ジュラシック・ワールド』は怪獣映画❝としては❞どこまでも正しい傑作

第74回の映画批評は十数年振りのシリーズ最新作『ジュラシック・ワールド』です。
怪獣映画の一つとして最高の興奮を味わえる、この夏必見のパニック・アクション映画です。
但し、シリーズファンの私には少し引っかかる部分もあって……?
シリーズの過去作『1』『ロストワールド』『V』も併せて批評してみました。
少しは恐竜に詳しい方だと思っているので、その辺りもお話し出来たかも知れません。
ご意見、ご感想、アドバイス等がございましたらメールアドレスまで宜しくお願いします。



posted by 民朗 at 19:37| 映画批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする