2014年11月05日

民朗のアニメ映画ベスト10

各所で既に話題になっている、ワッシュさんの毎年恒例企画【アニメ映画ベストテン】に今年も参加いたします。以下が私のベストテンです。今年は単純に昔観まくった作品を中心に選びました。

1. ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年/芝山努)



2. もののけ姫(1997年/宮崎駿)



3. ファンタジア(1940年/ベン・シャープスティーン)



4. 男のゲーム(1988年/ヤン・シュヴァンクマイエル)



5. ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!(1993年/ニック・パーク)



6. かぐや姫の物語(2013年/高畑勲)



7. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年/押井守)



8. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年/押井守)



9. ルパン三世 カリオストロの城(1979年/宮崎駿)



10. Mr.インクレディブル(2004年/ブラッド・バード)



次に各作品の寸評をば。

1. ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年/芝山努)
何と言おうと、私にとって、アニメ映画においてこの作品の位置は固定です。
人間とロボットの違いとは?ロボットに意志はあるか?ロボットは人間を超えられるのか?という問いを観客に投げかける超ド直球SF映画。
無人の鏡面世界でロボット兵と戦うという少年心をくすぐる藤子・F・不二雄先生のアイデアも相まって、少年時代に最も繰り返し繰り返し観た思い出の作品でもあります。

2. もののけ姫(1997年/宮崎駿)
エコや勧善懲悪な作品が多かった宮崎駿監督から突然生まれた第一次引退作品。セル画で描かれた原初的な日本風景の美しさ、これを本能的に理解できる国に生まれたことが本当に幸福に思えます。
綿密に時代考証し尽くされた作品でもあり、毎年一度は絶対に観直している作品でありながら、今でも観る度に新たな発見がある。

3. ファンタジア(1940年/ベン・シャープスティーン)
ディズニーによるアニメーションとクラシック音楽によるイマジネーションの洪水。
昔叔父の家で観た記憶がありますが、画面が美しすぎて自然に涙が出るという現象を初めて体験した作品です。それだけ只々打ちのめされた。
チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、ムソルグスキーの『はげ山の一夜』のアニメーションを初めて観たときの衝撃は今でも克明に記憶に残っています。今でもこのチャプターは時々観ます。

4. 男のゲーム(1988年/ヤン・シュヴァンクマイエル)
チェコを代表するクレイアニメーション作家であり、独特の世界観を発表し続けているヤン・シュヴァンクマイエル。私はシュヴァンクマイエルの作品は短編・長編含めて観れる作品は全て観ていますが、どれか一つ選ぶならコレ。
あと日本版DVDは収録数が少ない上にとんでもない高額で販売されているので、ご覧になりたい方は上記にリンクを張った輸入盤が絶対にお勧めです。
彼の作品には共通していますが、ちょっとグロくて、飯を世界一マズそうに撮る(宮崎駿監督の対極!)ので観る際はご注意を。

男のゲーム.jpg
こんなビジュアルも。子どもにはトラウマ物かも知れません。

5. ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!(1993年/ニック・パーク)
4位に引き続きクレイアニメ。誰もが一度はビジュアルを観たことのある『ウォレスとグルミット』シリーズはどれも優れた短編アニメ(長編も一つある)ですが、この「ペンギンに気をつけろ!」は列車アクションあり、強奪アクションあり、スパイアクションあり、とハラハラする要素を詰め込んだ傑作です。またサスペンス演出はヒッチコック等の往年のクラシックを感じさせる一級品。それをあの可愛らしいキャラクターが演じるのだから堪らない。グルミットLOVE。

6. かぐや姫の物語(2013年/高畑勲)
『ファンタジア』で「画面が美しすぎて自然に涙が出る」体験を初めてしたと書きましたが、近年ならコレ。画面一コマ一コマから作り手の執念みたいな凄まじいエネルギーを感じます。時代に関係なく普遍的なストーリーも素晴らしい。

7. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年/押井守)
“人間とは何か、自我とは何か、意識としての存在は人間足り得るのか”というテーマを描くご存知サイバーパンク哲学映画。答えがない問いを投げかけているので、何度見ても考えさせられるし、年齢を経る毎に見方も変わる傑作SF映画。オールタイムベストの一本でもある『MATRIX』に多大な影響を与えている偉大な作品。

8. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年/押井守)
またもや押井守作品。デカルト的思想(唯我論)や胡蝶の夢を「うる星やつら」の世界にブチ込んだ結果、とんでもない作品になってしまった。賛否両論ある映画の代表作ですが、私は大好きです!

9. ルパン三世 カリオストロの城(1979年/宮崎駿)
最早、何も言う必要はないでしょう。ヒロイックな行動力、ダイナミックなアクション、謎を追うワクワク感、魅力的なお馴染みのキャラクター達、etc…。その全てに少年の頃、胸を躍らせて観てました。宮崎駿の描くルパンはTVシリーズの物も含めて全て大好きです。

10. Mr.インクレディブル(2004年/ブラッド・バード)
個人的なPIXARアニメベストワン。あらゆるジャンルにリスペクトを捧げるPIXARだからこそのクオリティ。この映画で好きな点を挙げるとキリがないのですが、最も好きなのはラストの悪役の末路。この映画の悪役はヒーローオタクをこじらせた大人なのですが、一方で「ヒーローとしてもやっていけるよ!」という大人像も提示する。一義的な着地点に持っていってない所が本当にすごい。ブラッド・バードは同じことを『レミーのおいしいレストラン(私見PIXAR映画ベスト2)』でもやっていて、私にとって非常に信頼できる監督の一人。

以上でした。
posted by 民朗 at 22:29| ランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月27日

「映画好きへの100の質問」

フォーマットは「カゲヒナタのレビュー」のヒナタカさんの物を使わせて戴きました。


1 好きな映画(洋画で)ベスト3をどうぞ

時計じかけのオレンジ
ウエスト・サイド物語
ガタカ

2 好きな映画監督(洋画で)ベスト3をどうぞ
表:ビリー・ワイルダー
  ロバート・ワイズ
  シドニー・ルメット
裏:デヴィッド・クローネンバーグ
  クエンティン・タランティーノ
  ダーレン・アロノフスキー

3 好きな(洋画)男優は?
サミュエル・L・ジャクソン
「MotherFxxker!!」
次点でヴィゴ・モーテンセン。

4 好きな(洋画)女優は?
アン・ヘッシュ
最近は殆ど映画館で見ることがないので残念

5 好きな映画(邦画)ベスト3は?
羅生門
ドラえもん のび太と鉄人兵団
もののけ姫

6 好きな映画監督(邦画)ベスト3は?
表:黒澤明
  溝口健二
  宮崎駿
裏:園子温
  井口昇
  三池崇史

7 好きな日本の男優は?
三船敏郎
良く演技が下手と揶揄されますが、それを含めて彼の魅力だと思います
次点で成田三樹夫。色気のある男前を演じさせたら日本一。

8 好きな日本の女優は?
京マチ子

9 嫌いな映画監督と言えば?よければ理由や監督に望むこともどうぞ
矢口史靖
ジャンル映画をよく撮るくせに、そのジャンルへの"愛"や"尊敬"が全く感じられないから

10 最近の映画業界に何か言いたいことある?
映画館で上演出来るのは"予告編"と"映画本編"だけに限定して欲しい
最近のシネコンが流すオリジナルムービーに感じるストレスはかなり強いです
映画ファンは年に何回も映画館に行くから飽きるって分からないのかなぁ

11 映画の名シーンと言えば?(なるべくネタバレなしで)
黒澤明「生きる」のブランコ
生きる.jpg

12 映画の名言をどうぞ
「時は偉大な作家だ。つねに完璧な結末を書く」〜チャールズ・チャップリン「ライム・ライト」

13 嫌いな映画(洋画)ベスト3でどうぞ
スパイダーマン3
プリティ・ウーマン
バトル・フィールド・アース

14 それぞれどんなところが嫌いですか?
最高のヴィランであるヴェノムの扱いが雑すぎる→原作への愛が感じられないから
主人公の幸せが金持ち男との結婚だけというのは余りに許容しかねます
(悪い意味で)アホ過ぎるから

15 嫌いな映画(邦画)ワースト3をどうぞ
スウィングガールズ
ALWAYS 三丁目の夕日
DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る

16 それぞれどんなところが嫌いですか?
ジャズを演っている身からするとあらゆる点でジャズを理解してないし馬鹿にされている気がするから
映画的なシーンが皆無に思えるから
只の少女虐待だから

18 好きな映画のジャンルは?
子どもの頃はB級アクション、ミュージカルが好きでしたが、
近年はコメディ、バイオレンスをよく観ている気がします

19 どのくらいの頻度で映画館で映画をみますか
基本的に1回/週、映画館に行ったら1日に2本観るときもしばしば

20 映画で燃える展開と言えば?
筋肉マッチョ同士の殴り合い

21 映画で腹の立つ展開と言えば?
アクション映画に多いですが、緊迫した状況で延々と続く愁嘆場

22 好きな映画のキャラクターといえば?
「時計じかけのオレンジ」のアレックス坊や
時計じかけのオレンジ アレックス.jpg

23 好きなアクション(またはアドベンチャー)映画は?
「インディ・ジョーンズ」シリーズ

24 好きなラブストーリー映画は?
恋人たちの予感

25 好きなホラー映画は?
悪魔のいけにえ

26 好きなサスペンス(ミステリー)は?
アイデンティティー

27 好きなアニメ映画は?
「ウォレスとグルミット」シリーズ
ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!.jpg

28 シリーズものの映画で好きなのは?
「マトリックス」三部作

29 映画館で生まれて初めて観た映画は?
鮮明に覚えてるのは「トイ・ストーリー2」が最初
覚えてないのだと「平成ゴジラ(のどれか)」「劇場版ドラゴンボール(のどれか)」ですかね

30 映画館で映画で観るのと、家で観るのではどちらが多い?
映画館:家 = 3:7

31 映画で号泣したシーンは?
「トゥモロー・ワールド」で世界でたった一人の赤ん坊を見て、戦場の兵士が殺し合いを止めるシーン
トゥモロー・ワールド.jpg

32 映画で爆笑したシーンは?
「メリーに首ったけ」の殆ど全てのギャグシーン
特に動物愛護団体に中指を突き立てる様な例のシーンには腹抱えて笑いました
メリーに首ったけ.jpg

33 映画で恥ずかしかった展開といえば?
「笑う警官」のオサレな雰囲気

33 期待していたけどがっかりした映画は?
インディ・ジョーンズ4 クリスタル・スカルの王国

34 映画で本気で怖かったシーンといえば
「冷たい熱帯魚」の死体解体シーン
映画自体も怖かったが、そのシーンが凄すぎてついつい笑ってしまっている自分と他の観客も怖かった

34 期待せずに観たのにおもしろかった映画は?
何の前情報も知らず映画館で観た「SAW」

35 周りの評価は賛否両論だけど、自分は好きだ!な映画は?
「愛のむきだし」、次点で「もののけ姫」
けっこう嫌いな人、いるんだよなぁ……

36 周りの評価は賛否両論だけど、自分は嫌いな映画は?
松本人志監督作品

37 デートにおすすめしたい映画といえば?
ラブ・アクチュアリー

38 知り合いや彼女(彼氏)と観て(みせて)後悔した映画と言えば?
「ロード・オブ・ザ・リング」
僕は原作が好きだったから大満足だったけど、なんの興味もない彼女からすると上映時間は長いし死ぬ程退屈だったらしい。見終わった後、相当怒られた
次点で「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

39 自分の子どもに見せたい映画は?
ライオン・キング
ライオン・キング.jpg

40 子どもに見せたくないけどおもしろい映画は?
ファレリー兄弟の映画全部(メリーに首ったけ、ふたりにクギづけ、愛しのローズマリー、etc...)
少なくとも中学生になるまでは観ないほうがいいかな

41 パンフレットって買う?
置き場所に困るので買いません

42 観る前とイメージが違っていた映画といえば?
「食堂かたつむり」
おしゃれな映画かと思ったらドラッグムービーでした

43 いわゆる「B級映画」で好きなのは?
頭空っぽで観れるという意味のB級で「フェイス/オフ」「ブロークン・アロー」「ソードフィッシュ」
つまりトラボルタが悪役のアクション映画
フェイス・オフ.jpg

44 映画の続編で成功!と思えるのは?
「スパイダーマン2」と「ボーン・アルティメイタム」

45 映画の続編で失敗!と思えるのは?
「スパイダーマン3」と「ボーン・レガシー」

46 マンガや小説やゲームの映像化で成功している映画と言えば?
近年ですと「アシュラ」が大当たりでした

47 マンガや小説やゲームの映像化で失敗している映画と言えば?
「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」「デトロイト・メタル・シティ」「HK/変態仮面」
日本のギャグマンガに多い気がします。

48 超マイナーな映画だけど好きな映画は?
「ナーズの復讐」です。日本版DVDよ、早く出ろ!
ナーズの復讐.jpg

49 昔の映画だけど、今の若い人にも観て欲しい映画は?
「羅生門」「雨月物語」「晩春」
取り敢えず日本三大監督の代表作は一度観てみて欲しいです
  

50 最近の映画だけど、年輩の方にも観て欲しい映画は?
「リトル・ミス・サンシャイン」でしょうか
今の時代の家族の価値観を観てみて欲しいです
リトル・ミス・サンシャイン.jpg

51 自分が映画を作るとしたら、どの役割で働きたい?(撮影、編集など)
音楽!マイケル・ジアッキノの様な作曲家になりたいです。

52 自分が監督だったら、どんな映画を撮りたい?
ゴルフのアイアンを(咄嗟の)武器に使うヤクザ映画

53 映像の美しさに圧倒された映画と言えば?
モノクロの美しさでは「羅生門」、カラーの美しさでは「カラー・オブ・ハート」

54 音楽が最高な映画と言えば?
ブルース・ブラザーズ
ブルース・ブラザーズ.jpg

55 予告編が(は)最高な映画って?
古い映画だと「時計じかけのオレンジ」、近年だと「スラムドッグ$ミリオネア」

56 もうちょっと上手く宣伝してよorいい予告編作ってよ!な映画は?
ヒックとドラゴン

57 3D映画で一番好きなのは?
3Dはあまり好んで見ないので……(汗)

58 同じ監督が撮ったものとは思えない!っていう映画ってある?
ポール・トーマス・アンダーソンの「パンチ・ドランクラブ」より前の作品と、
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」より後の作品

59 続編を作って欲しい映画は?
裏切りのサーカス

60 日本のアニメやマンガで、ハリウッドで映画化して欲しいものと言えば?
ザ・ワールド・イズ・マイン

61 リメイクして欲しい映画は?
北北西に進路を取れ

62 アイディアが秀逸だった映画は?
「モンスターズ・インク」ですね。どうやってあんな設定を思いつくんだろう。

65 映画で未だに意味不明でよくわからないシーンといえば?
「パリ、テキサス」の主人公の妻・ジェーンの気持ち。年を食えばわかるのか?さっぱりわからん。
パリ、テキサス.jpg

66 映画のエンドロールって最後まで観る?
面白かった映画は見ますし、つまらなかった映画は飛ばします

67 地上波でいま放送して欲しい映画は?  
特にないです

68 映画で食事がおいしそうなシーンといえば?
「天空の城ラピュタ」のドーラが喰ってる骨付き肉

69 映画のオープニングで気に入っているものは?
ソウル・バス担当の作品郡「サイコ」「めまい」「ウエスト・サイド物語」と、
モーリス・ビンダー担当の作品群「シャレード」「007」
サイコ.jpg  007:ゴールド・フィンガー.jpg

70 好きな吹き替えの声優は?
お亡くなりになりましたがブルース・ウィリスの吹き替えで有名だった野沢那智さん

71 どの映画館を利用することが多いですか(TOHOシネマズなど)
土地柄、ワーナーマイカルシネマズ(イオンシネマ)

72 R-15などの映倫のレーティング。これは間違っていると思う映画があればどうぞ
恋空

73 なんでDVD化(もしくはBlue Ray化)してないんだ!という映画はある?
ヤン・シュヴァンクマイエルの初期短編と後期短編

74 映画館の割引制度は利用している?
利用しまくりです

75 上映前に流される「No More 映画泥棒」のCMってどう思う?
「今から映画始まるよー」って合図としてありがたいです。
昔流れてた女の人が黒い涙を流す陰鬱なヤツじゃなかったら全く気になりません

76 好きな映画評論家は?
淀川長治御大、町山智浩さん、四方田犬彦さん 眠田直さん
嫌いなのは映画好きというだけで色んな雑誌の映画紹介コーナーで映画評論してる連中です(芸能人や大学教授とかが多い)

77 脚本が特に優れている映画と言えば?
昔の映画なら「情婦」、近年なら「きっと、うまくいく」

78 地球最後の日に観たい映画は?
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

79 主人公に最高に感情移入した映画は?
ガタカ

80 観た後落ち込んだ映画は?
レクイエム・フォー・ドリーム

81 落ち込んだ時に観たい、最高にハッピーな映画は?
雨に唄えば
雨に唄えば.jpg

82 観直してみると、評価や印象が変わった映画ってある?
「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」
高校生位の時に観直して哲学的な主題に驚きました

83 何度も観た映画と言えば(回数も)?
ダントツで「マトリックス」、中学生の頃に多分100回は観ました
続編の「マトリックス リローデッド」も30回は観たと思います。

84 人生に影響を与えた映画といえば?
これも「ガタカ」で

85 洋画の原題に対して、この邦題はおかしいだろというのはある?
僕のエリ/200歳の少女(原題:Let the Right One In)
小悪魔はなぜモテる!?(原題:easy A)
近年のピクサー映画につけるジブリみたいな邦題

86 洋画の邦題で気に入っているのは?
博士の異常な愛情(原題:Dr.Strangelove)
狼たちの午後(原題:Dog Day Afternoon)
どちらも誤訳ですけど、好きな邦題です

87 自分はホラー映画では何番目に殺されそう(もしくは生き残る)?
序盤で直ぐ死ぬんじゃないのかな?機転効かないし

88 モンスター映画で怪物に襲われたらどうやって対処する?
(ジョジョの)ツェペリさんの名言
『人間賛歌は「勇気」の賛歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!ノミと同類よォーッ!!』を思い出し、がんばる

89 老朽化したバスルームで目覚めると片足が鎖でトイレの棒に繋がれてた。あなたならどうする? 
ゴードンタイプでがんばる

90 無実の罪で投獄されたあなたはどんな行動をとる?
脱出の方法を考えつつ、死ぬ程本が読める環境ができたと楽観する

91 ビルに入るとテロリストに占拠されていた!どんな行動をとる?
普通にテンパるかな

92 ある日、何故か子どもに(あるいは大人に)なっちゃった!どうする。
(子ども時代が好きでないので)絶望する

93 階段から性別が自分と違う幼馴染と落ちると、二人の精神が入れ替わっちゃった!どうする?
もう一度階段から落ちてみる

94 運命の人と巡り合えた。しかしその人は世間から忌み嫌われる怪物だった。どうする?
人里離れた場所で、二人きりで暮らす

95 よく訪問している映画関係のホームページは?
レビュー系だと「みんなのシネマレビュー」「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」「破壊屋」「カゲヒナタのレビュー」
映画情報系だと「eiga.com」「Movie Walker」「IMDb」

96 あなたの映画歴は?
キチンと映画を観だしてから大体10年くらい

97 映画を好きになったきっかけは?
母親がS・マックィーンのファンだったので良く隣で「大脱走」とか「タワーリング・インフェルノ」なんかを観てたのが恐らくきっかけ
その後、S・スピルバーグの「ジュラシック・パーク」を観たのが決定打

98 あなたの「映画好き度」を1〜10段階で言うと?
ここは僭越ながら「10」で

99 映画を観ていてよかった!と思ったことは?
何度か人生の選択を迫られた時に映画に助けられたこと。
その時にした選択は今でも後悔してません。映画のお陰です。

100 あなたにとって映画とは?
よくわかんないけど愛おしいもの

END
posted by 民朗 at 07:10| ランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月25日

民朗の本オールタイムベスト10+α

参考までに私の本のオールタイムベスト10を載せておきます。
暫定的なベスト10でありますので、今後変更するかも知れません。
以下、「作品名」(発表年)
   ― 作者名
     出版社名です。
※本には小説のみならず、自伝的作品も含みます。
※海外作品については訳者によって作品の印象が大きく変わります。
  載せてある出版社が私の好きな訳となります。
※短編については、その短編を含む短編集を載せています。

1.「レ・ミゼラブル」(1862年)
   ― ヴィクトル・ユーゴー
     岩波文庫(豊島与志雄 訳)


フランスのロマン主義を代表する傑作中の傑作。長大な大河小説でありますので、細かなディテールを示して「ここが良いんだ!」とは説明できませんが、この小説はヴィクトル・ユーゴーが、人間の愚かさ・弱さ・哀れさを描きながら、それでも人間を信じたいという人間への信頼があったからこそ、上梓したのだろうなと思います。
文庫で計2,000項をも超える文章で、数多くの登場人物の背景や心理を丁寧に描くからこそ、志高い者たちが理想を胸に死んでいった瞬間に言い様のない喪失感を感じるのです。(逆に理想もなく信念もなく他人を陥れることばかり考えている人間は最後まで汚く生き残る。現実と同じですね)

短縮版や別の訳者による文庫も多々ありますが、
絶対に豊島与志雄先生による名訳の岩波文庫版をお薦めします。

(名句抜粋)
すなわち、ある方面において、社会的窒息が可能である間は、すなわち、言葉を換えて言えば、そしてなおいっそう広い見地よりすれば、地上に無知と悲惨とがある間は、本書のごとき性質の書物も、おそらく無益ではないだろう。 (序文より抜粋)


2.「夜と霧」(1947年)
   ― ヴィクトール・フランクル
     みすず書房(霜山徳爾 訳)


中学生の頃、京都の古書店で一冊の本に出会いました。それが本書でした。その時は中学生で、別に小説に詳しかった訳でもないので、その本が世界的名著だなんてことは当然知らず、その薄汚れた古書を取ったのは本当に単なる偶然(ハードカバーで1,000円と安かったから)でした。読み進めていく内に、その内容に途方もなく打ちのめされました。
フランクルは実存主義に傾倒する一介の心理学者でした。且つ、ユダヤ人でした。時は第二次世界大戦中、フランクルは一家共々ユダヤ人強制収容所に連行されます。そこでいかなる地獄を見たか、が心理学者の目から語られています。心理学者として、人間を観察することに努めないと生きていけない環境だったからです。
人間はどこまで残酷になれるのか、そして人間が生きるために必要なこと、人間性を根こそぎ否定されても残るものとは一体何か。読み進めるのがこれ程辛い本も中々ありませんでしたが、未読の方は是非一度は読んで戴きたいです。

初めての方には読み易い新版が薦められがちですが、
やはりこちらの厳粛で格調高い訳で読んで戴きたいです。
因みに、私が古本屋で買ったのは73年の第四刷。古っ!


3.「異邦人」(1942年)
   ― アルベール・カミュ
     新潮文庫(窪田啓作 訳)


不条理小説の代表的作品ですね。冒頭の「きょう、ママンが死んだ。もしかすると、昨日かも知れないが、私にはわからない」という一文は非常に有名。この小説を評するには、不条理性・実存主義・キリスト教的モラルなどが有力な材料になるのですが、それについて書く紙幅は無いので割愛します。
唯、一つ確かであり、私がこの小説が好きで仕様が無いのが、主人公が一切の社会的価値観を共有せずに、またそれに妥協せずに死んでいく点です。「こうならば、こうあるべきだ」という、社会的(本作ではキリスト教的)モラル。理性主義の前にはそんなものには何の意味もない。でも、それでも主人公は社会的な悪として死んでしまう所にカミュの歪な、しかし正直なモラル性を感じます。


(名句抜粋)
君はまさに自信満々の様子だ。そうではないか。しかし、その信念のどれをとっても、女の髪の毛一本の重さにも値しない。君は死人のような生き方をしているから、自分が生きているということにさえ、自信がない。私はといえば、両手はからっぽのようだ。しかし、私は自信を持っている。自分について、すべてについて、君より強く、また、私の人生について、来たるべきあの死について。
〜(中略)〜
他人の死、母の愛―そんなものが何だろう。いわゆる神、ひとびとの選びとる生活、ひとびとの選ぶ宿命―そんなものに何の意味があろう。



4.「蜘蛛の糸・杜子春」より「蜜柑」(1919年)
   ― 芥川龍之介
     新潮文庫


「日本で一番な好きな小説家は誰か?」と質問されれば、私は迷う事無く芥川龍之介を挙げるでしょう。当然、日本には他にも優れた小説が数え切れない位に居るでしょうが、私が「文章ってなんて美しいんだろう!」という感覚を初めて味わったのが、彼の『蜜柑』を学校の授業で読んだ時だったので、私にとって矢張り芥川龍之介という小説家は特別なんだと思います。『蜜柑』は本当に素晴らしい短編小説で、灰色だった景色が、鮮やかな橙色に変わる瞬間を読んでいる紙から感じます。紙から色が見えるような感覚、これって凄いと思います。
『蜜柑』は優しく暖かな小説ですが、芥川龍之介の人間の本質を抉る様な作品群、『羅生門』『偸盗』『河童』『地獄変』『歯車』等も無論大好きです。読んだ後、例外なく気が沈みますけど。


5.「ドリアン・グレイの画像」(1890年)
   ― オスカー・ワイルド
     岩波文庫(西村考次 訳)


これは本当〜〜に青少年にとって恐ろしい小説です。劇薬と言っても過言では無いと思われます。
世紀末文学の代表的作家、オスカー・ワイルド。彼の思想は快楽主義(エピクロス的なものではない)であり、その文章は退廃的なイメージに満ちている。そして、それが酷く魅力的に映る所にこの小説の恐ろしさの本質があるのではないかと思います。

この作品も、新潮文庫や光文社文庫からも出ていますが、岩波文庫版をお薦めします。

(名句抜粋)
「女が求めるものはすべてまず男に与えておいたものだといいたい」
重々しげに、若者はつぶやいた。
「女は男のこころに『愛』を植えつける。女はそれをとりもどす権利がある。」



6.「孤島の鬼」(1930年)
   ― 江戸川乱歩
     光文社文庫


江戸川乱歩は私の読書の入口になった小説家かも知れません。良くある話ですが、乱歩のジュブナイル小説『少年探偵団』シリーズが大好きだったのです。でもその時も、少年探偵団が明智小五郎の知恵を借りて、二十面相をギャフンと言わせる部分よりも、乱歩独特の一種異様な世界観、人非ざる者が飛び出して来たり消失したり、出口のないアンダーグランドに迷い込んでしまったりする恐怖感を楽しんでいた覚えがあります。
数年後、大人向けの乱歩作品を読んで仰天しました。そこには乱歩の座右の銘「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」をそのまま映したような悪夢的世界の遊園地でした。ぶっちゃけ乱歩を読んでると「不謹慎だなー」と思うことも多々あるのですが、そんな部分に否応なく惹かれてしまう魅力があります。好きなものは仕様がない。ホント不謹慎ですけど。
ベストは大変迷う所ですが、長編作品としての完成度が高い(乱歩の長編は尻すぼみで終わることが多い)『孤島の鬼』にしました。
乱歩は短編の名手なので短編には沢山傑作があります。特に推薦するのは、ありきたりですが『心理試験』『赤い部屋』『算盤が恋を語る話』『白昼夢』『屋根裏の散歩者』『ひとでなしの恋』『人間椅子』『鏡地獄』等でしょうか。
他の長編ですと活劇なら『大暗室』、割としっかりしたミステリなら『化人幻戯』、猟奇趣味なら『盲獣』がイチオシです。

光文社文庫版には細かな注釈が付いているので、他の文庫版よりこちらをお薦めします。

(名句抜粋)
地獄だ。闇と死と獣性の生地獄だ。
私はいつかうめく力を失っていた。声を出すのが恐ろしかったのだ。
火の様に燃えた頬が、私の恐怖に汗ばんだ頬の上に重なった。ハッハッと云う犬の様な呼吸、一種異様の体臭、そして、ヌメヌメと滑らかな、熱い粘膜が、私の唇を探して、蛭の様に、顔中を這い廻った。



7.「狭き門」(1909年)
   ― アンドレ・ジッド
     新潮文庫(山内義雄 訳)


御幣があるかも知れませんが、個人的に究極の“恋愛小説”。幼い頃から想い合っていたいたジェロームとアリサ。お互いに愛し合っていたにも関わらず、なぜアリサは若くして自ら死を選ばなくてはならなかったのか……。この小説の後半はアリサの手記がメインとなりますが、自己の出自とジェロームへの思慕の両方から苛まれ、狭き門をくぐり抜けようとするアリサの苦悩には、つい「本当の愛とは何か」を考えざるを得ません。
※作者のジッドも天上の愛を求めた男でした。(奥さんはいたが、一切の性的交渉は神性を重視する故に持てなかった)

(名句抜粋)
それは自国語よりも外国語のほうが好きだとか、外国の作家にくらべて、わたしの尊敬するわが国の作家たちに遜色があるとかいったわけではない。ただ意味や感情をたどる場合の軽い困難、さらにみごとにその困難に打ち克ってゆくときの、自分でも気のつかない得意な気持ちといったものが、知識の上の楽しみに加えて、それなくしてはすまされない何かしら魂の満足とでもいったようなものをつけ加えてくれるからにほかならないのだ。
いかに幸福なことであっても、わたしには進歩のない状態を望むわけにはいかない。



8.「悪霊の館」(1994年)
   ― 二階堂黎人
     講談社文庫


私は中学生の頃から、所謂「本格ミステリ」にハマった時期がありまして、その頃は良くある話ですが、新本格の作家にぞっこんでした。その作家たちの中でも、幼い頃から江戸川乱歩の小説に親しんできた私が、二階堂黎人の魅力にどっぷり浸かってしまったのは必然かも知れません。
二階堂黎人は本当に「本格の鬼」と呼んで良い作家です。古今東西の推理小説を読み(しかも推理小説本場の英国のものは原語で!)、あらゆる密室トリックを研究しつくしている(確か鍵や錠の構造に拘るあまりピッキング技術をも習得しているとかどこかで読んだ気がする)、正に本格推理小説の鬼。
二階堂黎人の小説は基本的に過去の推理小説界の巨人に捧げるラブレターの様なものです。江戸川乱歩の猟奇趣味と、横溝正史の様式美を融合させ、自身の持つ古今東西の推理小説に関するトリビアをちりばめた、正にミステリファンのためのミステリ小説。代表作である二階堂蘭子シリーズが、風呂敷を広げ過ぎたために収集の兆しが一向に見えないのは残念ですが……。氏の言う「究極の密室トリック」をいつか読んでみたいものです。

9.「ジャン・クリストフ」(1904年)
   ― ロマン・ロラン
     岩波文庫(豊島与志雄 訳)


非凡な音楽の才を持った男、ジャン・クリストフが生まれ、死んでゆくまでを綿密な描写で描き切った大河小説。
そこには人生の限界への挑戦があり、一番素晴らしい芸術とは何ぞや?という芸術論があり、男女の愛に永遠はあるのかという恋愛論があり、革新を避け保守に縋る卑しい大衆への批判があり、ありとあらゆる人生への悲喜交々に満ちている。それは最終的に人間賛歌、人生賛歌へと繋がっていく。
本作はロマン・ロランという一人の男が、ジャン・クリストフという主人公を通して、全人類への激励である。絶対に読んで損はないと断言できる名著。

(名句は多すぎるので別に記事にまとめました。)


10.「魍魎の匣」(1995年)
   ― 京極夏彦
     講談社文庫


ミステリ界の歴史を変えた一冊を選ぶならデビュー作の『姑獲鳥の夏』で決まりなのでしょうが、個人的に一番好きなのは本作です(巷でも一番人気デスネ)。複数のエピソードが一本の糸に収束していくパズル的魅力、繰り返されるどんでん返し、私たち読者の倫理観を根こそぎから覆そうとする(京極堂風に言えば彼岸に連れて行こうとする)奇怪なストーリー、戦後初期に良く似合う猟奇趣味的世界、そして京極夏彦の根源としてある「アンチミステリ」としての姿勢。矢張り一本の小説として言うならば最も読み易く、且つ最も完成度が高い傑作であるという評価が妥当かと思います。

(名句抜粋)
そう。動機とは世間を納得させるためにあるだけのものに過ぎない。犯罪など――こと殺人などは遍く痙攣的なものなんだ。真実しやかにありがちな動機を並べ立てて、したり顔で犯罪に解説を加えるような行為は愚かなことだ。それがありがちであればある程犯罪は信憑性を増し、深刻であればある程世間は納得する。そんなものは幻想に過ぎない。


11.「嵐が丘」(1847年)
   ― エミリー・ブロンテ
     岩波文庫(安倍知二 訳)


ゴシック小説の代表的作品。自らの出自により愛する女から拒絶された男・ヒースクリフの一世一代の復讐譚。

ここ数年に改訳された悪評の新潮文庫版より、絶対に岩波文庫版をお薦めします。


作ってみると何とまあ偏りのあるランキング。見る人が見れば趣向が一発でバレますね。
とは言え私が一生愛していくと決めている作品ばかりなので、もし未読の作品があれば是非読んでみて下さい。
posted by 民朗 at 22:13| ランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする